#八景会議

2020年から主に東アジアで受容された思想である「山水」についての現代的意義を探るために、伝統的な山水環境と現代都市の自然との比較対照を行いながら共同研究を行っています。その中で、代表的山水(画題)の一つ、瀟湘八景と現在を考えるフィールドワークを開始し、八景と名付けられた土地を訪ねてみています。日本では江戸を最盛期とした八景の流行があったそうで、八景と名付けられた場所は国内で数えても1000件以上になるそうです。自然を慈しむ観光の原点とも考えられる昭和初期に設定された日本新八景は有名ですが、土地の変化によってかつての眺望が失われた八景や、台湾八景のように繰り返しスポットが変更されてきたものなど、訪ねることのできる八景は沢山あっても様々です。八景は、自然物や建造物だけでなく、気象や時間という動的な要素を含む点で、西洋的な風景の見方とも異なる魅力を持っているように思われます。見過ごされた場所や日常生活のとある瞬間に景色を発見する幅広い世代を対象としたワークショップとして実現できればと考えています。

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